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足利さん、新田さんに皆がついていく [ぶくぶく]


太平記(上)

太平記(上)

  • 出版社/メーカー: グーテンベルク21
  • 発売日: 2018/12/14
  • メディア: Kindle版


討幕の決意はしたものの、長崎円喜の告げ口で妻子を鎌倉に人質に置いて京都に行くことになった足利さんに、信じているよともてなして、源氏の旗まで返す高時さんに逆に悲哀を感じます。

その後関西で寝返り宣言をした足利さんの周りにどんどん集まる人達。思えば、関西では承久の乱以降、鎌倉に恨みを持っていた武家も多かったと思われるので、やはり力のある人が出てくると寄ってくるんだね(大人になってから読むとそいういう事に気づいてしまう‥)

一方、領地内に幕府から軍資金を取立てに来た役人を斬るという暴挙に出て寝返り宣言をした新田さんは、鎌倉から追討軍が来ると聞いて、籠城して迎え撃つか越後に逃げて体勢を立て直すかと悩んでいると、弟の「逃げ恥をかくより、朝命で謀反を起こして死ぬ方が家の名誉になる」発言に皆が乗って、ついに鎌倉に攻め入る決心。

ずっと気になっていたのだけど、この時代、特に武士は、命を大事にしません。
ある本に、この時代の人々は生まれ変わりを信じていたとありましたが。。。

そう言えば、映画ロード・オブ・ザ・リングで、ペレンノールの戦の時、皆「Death! Death!」と鬨の声を挙げる事に違和感を感じましたが、それって、現代人の傲慢なのかもしれませんね。戦の時代を生きた人達は常にそういう覚悟をしなくてはならなかったのか。。

それにしても、新田さんが裏切るという情報が、周辺の城主に丸バレな上に、最初に逃げようとしていた越後からも逆に応援がやってくるという‥。皆が味方で良かったです。(^^;)

かくして約100年前に承久の乱を上手に乗り切って絶対権力の基を築いた鎌倉幕府にも、ついに危機が迫っております。
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